今回は、前提知識として、Googleビジネスプロフィールを活用するメリットや重要性について解説していきます。
Googleビジネスプロフィール活用の重要性・メリット
- 集客→(オンライン接客+ファン化)が一気通貫で行えるツールである
- 基本的に無料で取り組むことができる(掲載費や広告費がかからない)
- 資産性がある
- 競合があまり対策できていない(何から始めれば良いかわからない)
- 塾を選ぶ際は特に検索を利用することが多い
- 競合他社に見込み客を奪われることを防げる
1つずつ解説していきます。
集客→(オンライン接客+ファン化)が一気通貫で行えるツールである

近年、「地名など地域に関するキーワード」や「店舗ビジネス」に関連性の高いキーワードで検索した際には、ローカルパック(Googleビジネスプロフィール)が優先的に上位表示されるようになっています。
この部分は、Googleの方針として「ユーザーが知りたい情報にすぐに辿り着くことができる」というユーザー利便性を一番に考えている結果であり、しばらくは変わることがないと考えられます。
検索で1番上に表示されることで、認知の拡大と集客2つの効果が見込めます。
また、商品や提供サービス、日々の情報更新によって
自社の提供しているサービスの良さや自社の理念、最新のキャンペーン情報などをいち早く見込み客に発信することができるため、来店(来塾)時にはある程度のサービスを理解した上で来てもらうことができる。つまりオンライン上でのWeb接客を行うことも可能になります。
基本的に無料で取り組むことができる(掲載費や広告費がかからない)

集客を考える際に、無料で取り組んでいけることも大きなメリットです。
チラシ、広告、ポータルサイトへの掲載は、「印刷費用」「広告費用」「ポータルサイトへの掲載費用+資料ダウンロードに応じた従量課金」など、継続的にお金がかかり続けてしまいます。
しかし、Googleビジネスプロフィールであれば、
- 無料で運用を開始することができ
- 維持費などもかからず
正しく運用を行うことができれば、無料で集客し続けることができるツールになります。
また、リテラシーのあまり高くない方はGoogleマップの情報を公式サイトの情報と勘違いしているケースが多いこともポイントです。
Googleマップの情報が何もなかったり、掲載されている写真が初期状態の道路の写真であったりすると、「本当に塾としてやっているのかな?」とユーザーに不信感を与えてしまう原因にもなります。
情報の整備ができていなかったがために、お客様獲得の機会を失うということにもなりかねないため、対策する必要性が高まってきています。
資産性がある

Googleビジネスプロフィールは性質上、一度上位に上がると順位が下がりづらい傾向があります。
ランキングの要因として
- 最新情報などの投稿頻度や投稿数
- クチコミの数や質の高いクチコミが集まっているか
などが挙げられますが、上記の部分については、一朝一夕で対策できるものではありません。
逆にコツコツと積み上げていく必要があり、時間がかかるからこそ
対策を続けていければ、その結果として競合他社が追いつけないくらい自社が優位性を持つことができる仕組みになっています。
1日でクチコミを大量に集めたり、投稿を増やしたりすることは可能ですが、スパム判定を受けてしまってアカウント削除をされてしまうということもありますので、
- どれだけ早く始められるか
- 意味のある施策を打ち出せているか
この2点が重要になることは言わずもがなです。
競合があまり対策できていない(何から始めれば良いかわからない)

現状、対策できているビジネスが少ないことも今すぐ運用を始めるべき理由の1つです。
SNSの運用などと同じく、「何から始めるべきかわからない。何をやるべきかわからない」というのが主な理由にはなっていますが、多くの塾を始めとしたビジネスが、
- レビューなし
- 投稿なし
- 写真なし
- 基本情報が誤った状態で放置されている
という状態が散見されます。
今から対策を始めることで、競合他社が運用を始めようと考えた時には既に自社が優位な状態を作り上げることができます。
塾を選ぶ際は特に検索を利用することが多い

近年、SNSの普及や利用率が伸びていることもありSNS運用を検討される方々も増えているかと思います。
しかし、お子様を通わせる塾を探す場合は主に
- 通っている友人からの紹介
- 配布されたチラシなどを見てお問い合わせ
- Google検索をして塾を探す
上記のいずれかで塾を探すことが多いです。
そのため、友人紹介やチラシの施策はそのまま行いつつ、Webでの集客はGoogleビジネスプロフィールを最大限活用することが最大の効果を発揮しやすいです。
競合他社に見込み客を奪われることを防げる

正しい運用ができていない場合、2つのデメリットがあります。
- 1位を取れるはずの状況でも1位を取れない
※通常、自社の目の前で「塾」と検索した場合、自社が1位に表示されます。これは、ランキング要素で一番重要視されるのが「検索した場所との距離」であるためです。
しかし、正しい運用ができていないと、投稿やクチコミ収集を積極的に行っている競合他社に1位を取られてしまうこともあります。 - 自社より順位が低い競合他社に見込み客を奪われてしまう
自社が1位を取れていても、「レビューなし」「投稿なし」「写真も初期設定のまま」の場合競合他社に見込み客を奪われてしまうことになりかねません。
3位の競合他社が「レビューが多く高評価」「投稿も積極的に行っている」「塾の様子や授業風景などサービスを利用した際のイメージが浮かぶ写真が多数掲載されている」となれば、「自社ではなく、競合他社にお問い合わせをしてみよう」となり競合にお客様を奪われてしまいます
本来は自社に問い合わせが来るはずだったお客様を競合に奪われてしまうのは非常にもったいないことです。
機会損失を減らすためにも、情報の整備や発信活動は重要です。
Googleマップ対策を行うことで狙っていける顧客層について
Googleの検索結果と集客効果

近年のGoogle検索結果は、広告→ローカルパック(Googleマップ)→通常の検索結果(Webサイトなど)の順番で表示されることがほとんどです。
「店舗ビジネスに関するキーワード」や「地域名を含むキーワード」の場合8割以上はこのような検索結果になります。
つまり、Googleマップのビジネス情報は高確率で利用者の目に触れることになります。
この時に、情報が整備できていれば、自社の魅力を最大限伝えることができますが、
情報が整備されていなかった場合、不信感を与えることになってしまいます。
何も対策をしていないビジネスプロフィールでも、月間200回〜以上は見られていることが多いため、せっかくの機会を活かしきれないのはもったいないことです。
また、SNSの場合アカウントだけ準備しても200回以上の閲覧を獲得することはできませんので、何もしなくても200回以上の人に見てもらうことができるのはかなりすごいことです。
ここを活かさない手はないはずです。
また、ユーザーの視点でGoogleの検索結果で重要視されるのは、
- クチコミ評価
- クチコミ数
- マップ検索順位
となっています。
「クチコミ評価」や「クチコミ数」については、マップ検索順位を上げる要因にも紐づいているため、対策は必須です。
Googleビジネスプロフィールの効果

Googleビジネスプロフィールでは、ポータルサイトと比較して良質なレビューが獲得しやすいこともポイントです。
Googleでクチコミをする場合は(匿名ではあるものの)基本的にレビュー者のGoogleアカウントに紐づいてクチコミを書く形になります。
そのため、実際に利用した人の声が集まりやすい媒体になります。
そのため、高品質なレビューを集めることで、それを見た新規の見込み客への訴求を強める効果もあります。
一例:どちらの塾を選びたいと思いますか?

検索結果を見た際に
- 一方の塾は何も情報が載っておらず、レビューも無い
- 一方の塾は提供しているサービスの情報が掲載されており、レビューも集まっている
この場合、8割の見込み客が情報の豊富な塾を選ぶ傾向があります。
これは、
「塾選びに失敗したくないという考え」や「自分の子供の成績を上げてくれる塾なのか?」「自分の子供にあった指導をしてくれるのか?」「親身に相談に乗ってくれるのか?」など
様々な情報を比較して決める中で自然なことだと思います。
むしろ、何も情報がない塾は「本当に塾として運営しているのか?」「あまり良くない塾なのか?」など不信感を与えてしまうだけで、上位に表示されていたとしても損をする結果になってしまいます。
比較検討の際に選んでもらえるように「ユーザーが求めているであろう情報を適切に開示すること」は非常に重要なことです。
Googleビジネスプロフィールでやるべきこと

Googleビジネスプロフィールでやるべきことは大きく4種類です。
- 基本情報の掲載、整備
- 塾、授業風景の写真や情報を掲載
- クチコミ収集と返信
- インサイト分析・施策を考える
今回は導入ということで簡単な解説に留めます。
詳細は各項目のコンテンツをご確認の上、対策を進めていただければと存じます。
各コンテンツ一覧:https://business.laf.education/local-seo/
基本情報の掲載、整備

電話番号や住所の誤りは顧客獲得の機会損失に繋がってしまうため正しい情報を設定することが大切です。
また、悪意のある第三者に情報が書き換えられてしまうこともあるため、定期的に情報を確認するようにしましょう。
特にNAPと言われる
Name:ビジネス名称
Address:住所表記
Phone:電話番号
に関しては、検索順位にも影響を与える部分になるため
- Googleビジネスプロフィール上の表記
- 自社Webサイト上の表記
- SNS上での表記
- ポータルサイト上での表記
などは最低限確認した上で、統一するようにしましょう。
塾、授業風景の写真や情報を掲載

キャンペーン情報や商品・サービスの記載、写真などはユーザーが一番目を通す部分になるため、積極的な発信をしていくと良いです。
- 商品・サービスの記載:自社で提供しているサービスの概要をわかりやすく記載する
- 最新情報:新規入会キャンペーンや説明会、その他イベントなどのお知らせを記載する
- 写真:特に授業風景がわかるような写真や講師の集合写真など、塾の様子がわかるような写真を掲載する
また、商品掲載や写真の掲載によって、「学習塾」であるというシグナルをGoogleに送り、評価を高める意図もあるため、対策必須です。
クチコミ収集と返信

サービス利用を検討する上で、「レビューの数が多いこと」と「レビューの質が高いこと」は意思決定に大きな影響を与えます。
- Googleに評価されて上位表示する
- 比較検討の際にユーザーに選んでもらえるようにする
2つの観点からかなり効果の高い施策になりますので、クチコミの収集は積極的に取り組んでいきたいところです。
インサイト分析・施策を考える

Googleビジネスプロフィールの分析結果を活用することで、チラシ配りなどの効果を最大化させることも可能です。
対策を進めていると、北エリアや東エリアでは順位が高いのに、南のエリアでは順位が低いなどの差が見えてきます。
この時、南エリアに競合の塾が多く埋もれてしまっているということであれば、
南エリアにチラシを配布して、検索数を増やし認知拡大を狙っていくなどの施策に活かすことができます。
逆に、競合が多いため南エリアは捨てて、他の上位表示できているエリアでのシェア拡大を目指すという選択をすることもできます。
このように、チラシ配りでの効果を最大化させるためのデータ分析にも活用していくことが可能です。

また、ユーザーからのクチコミが集められれば、それを元に自社のブランディングが可能になります。
やはり、
自社からの発信で「数学に強い塾です」と発信するのと
レビューを根拠に「数学に強い塾です」と発信するのでは効果が大きく異なります。
また、数学に関するレビューが多くなると「数学に強い塾」などで検索した場合にも上位表示が狙えるようになりますし、レビューを見た「数学の苦手を改善したい」というユーザーにも自社を選んでもらいやすくなります。
このように、Googleビジネスプロフィールは様々な活用用途があるため是非前向きに取り組んでいただけますと幸いです。


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